クラミジア・ニューモニエ先行感染がトリガーと考えられたEBV-AHSの1例

症例は25歳女性、基礎疾患は 下痢・発熱・咳を初期症状とし経口抗生剤内服も次第に増悪。39℃の発熱と頭痛を認め、近医総合病院に入院。腰椎穿刺施行されるも感染所見は認めなかった。その後血圧低下と意識障害を認め、原因不明の感染症と敗血症性ショックを疑われ当院転院。入院直後に全身皮疹と脳症を併発し、臨床所見上血球貪食症候群が疑われた。早期より全身管理を徹底し、抗生剤・ガンマグロブリンとステロイド投与により著名な改善を認めた。原因については検査結果より、クラミジア・ニューモニエ感染をトリガーとしたEBウィルス感染再燃と考えられた。非常に珍しい症例であり文献的考察を加え報告する。...

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Published inNihon Rinsho Men'eki Gakkai Sokai Shorokushu Vol. 36; p. 111
Main Authors 吉原, 智之, 高崎, 芳成, 角, 由佳, 山田, 至康, 田中, 裕, 松田, 繁, 仲野, 総一郎, 岡本, 健, 小池, 裕之, 石森, 絢子, 大出, 靖将
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床免疫学会 2008
The Japan Society for Clinical Immunology
Subjects
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ISSN1880-3296
DOI10.14906/jscisho.36.0.111.0

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Summary:症例は25歳女性、基礎疾患は 下痢・発熱・咳を初期症状とし経口抗生剤内服も次第に増悪。39℃の発熱と頭痛を認め、近医総合病院に入院。腰椎穿刺施行されるも感染所見は認めなかった。その後血圧低下と意識障害を認め、原因不明の感染症と敗血症性ショックを疑われ当院転院。入院直後に全身皮疹と脳症を併発し、臨床所見上血球貪食症候群が疑われた。早期より全身管理を徹底し、抗生剤・ガンマグロブリンとステロイド投与により著名な改善を認めた。原因については検査結果より、クラミジア・ニューモニエ感染をトリガーとしたEBウィルス感染再燃と考えられた。非常に珍しい症例であり文献的考察を加え報告する。
Bibliography:1-49
ISSN:1880-3296
DOI:10.14906/jscisho.36.0.111.0