脳血管障害を疑われ,尿中抗原の検出により早期診断,治療しえたレジオネラ肺炎の1症例

症例は56歳,男性.発熱と歩行時のふらつき,構音障害を主訴とし当院脳神経外科紹介,入院となった.頭部CT,髄液検査は正常であり,当科紹介された.胸部X線写真, CTで左下肺野の浸潤影を認めた.飲酒して公衆浴場に入ったという現病歴から,尿中レジオネラ抗原検査を施行し陽性であった.入院同日よりレジオネラ肺炎に対する多剤抗生物質療法を開始し,予後は良好であった.尿中抗原検査により早期診断,治療しえた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 93; no. 12; pp. 2636 - 2638
Main Authors 宮内, 崇, 徳永, 豊, 山根, 高, 田中, 惣之輔, 江川, 博彌
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2004
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Summary:症例は56歳,男性.発熱と歩行時のふらつき,構音障害を主訴とし当院脳神経外科紹介,入院となった.頭部CT,髄液検査は正常であり,当科紹介された.胸部X線写真, CTで左下肺野の浸潤影を認めた.飲酒して公衆浴場に入ったという現病歴から,尿中レジオネラ抗原検査を施行し陽性であった.入院同日よりレジオネラ肺炎に対する多剤抗生物質療法を開始し,予後は良好であった.尿中抗原検査により早期診断,治療しえた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.93.2636