神経内科教育の実態と課題:医学部

日本神経学会卒前・初期臨床研修教育小委員会では,全国80の医系大学の神経内科教育担当者を対象に,卒前・卒後教育の教育ニーズに関するアンケート調査をおこなった.回収率は82.5%.卒前教育では講義で使用している教科書がある大学は22.7%にすぎず,神経学会で標準化された教材を作成したばあい,使用すると回答した施設は78.8%あった.卒後教育(後期研修医)の研修プログラムは90.9%の施設で,神経学会が定めたミニマムリクアイアメントに準拠していた.しかし自大学(施設)内だけで達成されているのは66.7%に過ぎず,77.3%の大学が,プログラム充実のための支援を神経学会に望んでいた....

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Published in臨床神経学 Vol. 54; no. 4; pp. 335 - 340
Main Authors 谷脇, 考恭, 犬塚, 貴, 吉井, 文均, 青木, 正志, 天野, 隆弘, 豊島, 至, 福武, 敏夫, 橋本, 洋一郎, 吉良, 潤一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2014
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Summary:日本神経学会卒前・初期臨床研修教育小委員会では,全国80の医系大学の神経内科教育担当者を対象に,卒前・卒後教育の教育ニーズに関するアンケート調査をおこなった.回収率は82.5%.卒前教育では講義で使用している教科書がある大学は22.7%にすぎず,神経学会で標準化された教材を作成したばあい,使用すると回答した施設は78.8%あった.卒後教育(後期研修医)の研修プログラムは90.9%の施設で,神経学会が定めたミニマムリクアイアメントに準拠していた.しかし自大学(施設)内だけで達成されているのは66.7%に過ぎず,77.3%の大学が,プログラム充実のための支援を神経学会に望んでいた.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.54.335