骨格筋収縮に関与する弾性タンパク質コネクチン/タイチン

アクチンフィラメントとミオシンフィラメントは筋節内で収縮単位として働いている.筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントに対して滑走するいわゆる,フィラメント滑走-クロスブリッジ説に従って起こる.求心性収縮や等尺性収縮はこの原理で説明できる.しかしながら,遠心性収縮では筋の伸張に対する抵抗力が生じるが,これはフィラメント滑走-クロスブリッジ説で説明できない.ここではコネクチン/タイチンという第3 のフィラメントが遠心性収縮に関与していることについて述べる....

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Published in保健医療学雑誌 Vol. 8; no. 2; pp. 117 - 122
Main Authors 由留木, 裕子, 玄, 安季, 橋本, 遵一, 渡辺, 正仁, 早﨑, 華
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 保健医療学学会 2017
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ISSN2185-0399
DOI10.15563/jalliedhealthsci.8.117

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Summary:アクチンフィラメントとミオシンフィラメントは筋節内で収縮単位として働いている.筋収縮はアクチンフィラメントがミオシンフィラメントに対して滑走するいわゆる,フィラメント滑走-クロスブリッジ説に従って起こる.求心性収縮や等尺性収縮はこの原理で説明できる.しかしながら,遠心性収縮では筋の伸張に対する抵抗力が生じるが,これはフィラメント滑走-クロスブリッジ説で説明できない.ここではコネクチン/タイチンという第3 のフィラメントが遠心性収縮に関与していることについて述べる.
ISSN:2185-0399
DOI:10.15563/jalliedhealthsci.8.117