胆道,癌膵癌におけるエストロゲンレセプターの免疫組織学的検討

モノクローナル抗体を用い胆道癌,膵癌,良性胆嚢疾患の胆嚢のEstrogen Receptor(以下 ER)を免疫組織学的に検討した.ER は胆嚢癌90.9%,胆管癌50%,乳頭部50%,膵癌11.1%,正常胆嚢11.1%にはば広く認められた.つぎに,ERの細胞内の局在部位を調べたところ,ERは核に認められる頻度は低く,細胞質に多く存在した.ER陽性癌ではその肉眼型,組織型,浸潤増殖様式には一定の傾向は見いだし得なかった....

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Published in胆道 Vol. 4; no. 2; pp. 144 - 153
Main Authors 久能, 正之, 津留, 昭雄, 青柳, 明彦, 有田, 恒彦, 中山, 和道, 大石, 喜六, 大田, 喜孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 1990
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Summary:モノクローナル抗体を用い胆道癌,膵癌,良性胆嚢疾患の胆嚢のEstrogen Receptor(以下 ER)を免疫組織学的に検討した.ER は胆嚢癌90.9%,胆管癌50%,乳頭部50%,膵癌11.1%,正常胆嚢11.1%にはば広く認められた.つぎに,ERの細胞内の局在部位を調べたところ,ERは核に認められる頻度は低く,細胞質に多く存在した.ER陽性癌ではその肉眼型,組織型,浸潤増殖様式には一定の傾向は見いだし得なかった.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.4.2_144