Interleukin-19遺伝子多型と加齢との関連
[目的] 我々はこれまでinterleukin-10 (IL-10)遺伝子の転写調節領域における単一塩基置換(SNP)-819 T/Cが加齢と関連することを本学会で報告した。IL-19はIL-10に隣接する遺伝子であり、IL-10産生を刺激することが知られている。今回、IL-19遺伝子のSNPについて、IL-10 -819 T/Cとの連鎖不平衡、および加齢との関連について検討した。 [方法] 健常者337名および慢性疾患を有する高齢者163名の計500名の末梢血DNAを用いて、5つのSNP(IL-19 -513 T/C (rs1028181)、1098 G/T (intron 1) (rs48...
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Published in | 日本臨床免疫学会総会抄録集 p. 116 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床免疫学会
2008
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Summary: | [目的] 我々はこれまでinterleukin-10 (IL-10)遺伝子の転写調節領域における単一塩基置換(SNP)-819 T/Cが加齢と関連することを本学会で報告した。IL-19はIL-10に隣接する遺伝子であり、IL-10産生を刺激することが知られている。今回、IL-19遺伝子のSNPについて、IL-10 -819 T/Cとの連鎖不平衡、および加齢との関連について検討した。 [方法] 健常者337名および慢性疾患を有する高齢者163名の計500名の末梢血DNAを用いて、5つのSNP(IL-19 -513 T/C (rs1028181)、1098 G/T (intron 1) (rs4845143)、5420 G/C (5’-untranslated region) (rs2243158)、Ser175Phe (T/C) (rs2243191) 、IL-10 -819 T/C)のgenotypingを行い、連鎖不平衡および年齢との関連について解析した。 [結果] IL-19の3つのSNP(Ser175Phe, -513 T/C and 1098 G/T)と年齢との有意な関連がChi-squared test およびlogistic regression analysisによって示された (P < 0.05)。IL-19 のこれら3SNPは連鎖不平衡にあったが、IL-10 -819 T/Cとは関連を認めなかった。 [結語] IL-19遺伝子のSNPが加齢と関連することを明らかにした。これらのSNPはIL-10 -819 T/Cとは連鎖不平衡になく、両遺伝子のSNPは独立して加齢と関連することが示唆された。 |
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Bibliography: | 2-01 |
ISSN: | 1880-3296 |
DOI: | 10.14906/jscisho.36.0.116.0 |