無症候性脳梗塞の危険因子―ライフスタイルとパーソナリティーを中心として

無症候性脳梗塞(ACI)の危険因子を,ライフスタイルとパーソナリティーの面から検討した。その結果,ACI例が正常者との比較で有意差を認めた項目は,総喫煙量としての喫煙指数とEysenckパーソナリティー評価上の高L尺度(律儀・社会的同調)得点であった。従来から,ACI発現の危険因子として,高血圧,脂質代謝異常,糖尿病などの身体的要因が強調されているが,今後は本梗塞の予防対策として,誤ったライフスタイルの是正とその背後にあるパーソナリティー特性の修正指導に関心を払う必要がある。...

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Published in健康医学 Vol. 12; no. 3; pp. 229 - 233
Main Authors 池田, 義雄, 和田, 高士, 大野, 誠, 豊原, 敬三, 佐々木, 温子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 1997
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ISSN0914-0328
2186-5019
DOI10.11320/ningendock1986.12.229

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Summary:無症候性脳梗塞(ACI)の危険因子を,ライフスタイルとパーソナリティーの面から検討した。その結果,ACI例が正常者との比較で有意差を認めた項目は,総喫煙量としての喫煙指数とEysenckパーソナリティー評価上の高L尺度(律儀・社会的同調)得点であった。従来から,ACI発現の危険因子として,高血圧,脂質代謝異常,糖尿病などの身体的要因が強調されているが,今後は本梗塞の予防対策として,誤ったライフスタイルの是正とその背後にあるパーソナリティー特性の修正指導に関心を払う必要がある。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.12.229