通所リハ利用者に対するエロンゲーショントレーニングの効果についてのパイロットスタディ 理学療法群との比較検討

〔目的〕通所リハ利用者にエロンゲーショントレーニング(ELT)を実施し,その効果と完遂率を検討した.〔対象と方法〕対象は通所リハ利用者25人(男性10人,女性15人,年齢83.5 ± 6.5歳)とした.ELT群はエロンゲーションバンドを使用したトレーニングと歩行練習などを実施し,対照群は関節可動域練習,筋力増強練習,歩行練習などを実施した.〔結果〕ELT群の完遂率は93%であった.全項目において群間と介入期間との間には交互作用は認めなかった.大腿四頭筋筋力,30秒椅子立ち上がりテスト,股関節自動伸展関節可動域,長座体前屈,Timed Up and Go test,2ステップテストは介入期間に主...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 5; pp. 721 - 727
Main Authors 矢本, 竣平, 岡田, 菜奈, 幸田, 仁志, 佐伯, 武士, 高橋, 哲也, 坂元, 亜衣, 高橋, 亮人, 宮﨑, 純弥, 徳永, 仁美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.32.721

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Summary:〔目的〕通所リハ利用者にエロンゲーショントレーニング(ELT)を実施し,その効果と完遂率を検討した.〔対象と方法〕対象は通所リハ利用者25人(男性10人,女性15人,年齢83.5 ± 6.5歳)とした.ELT群はエロンゲーションバンドを使用したトレーニングと歩行練習などを実施し,対照群は関節可動域練習,筋力増強練習,歩行練習などを実施した.〔結果〕ELT群の完遂率は93%であった.全項目において群間と介入期間との間には交互作用は認めなかった.大腿四頭筋筋力,30秒椅子立ち上がりテスト,股関節自動伸展関節可動域,長座体前屈,Timed Up and Go test,2ステップテストは介入期間に主効果を認めた.〔結語〕ELTは理学療法と同等の効果が認められた.ELTは完遂率が高く,要介護度の改善に寄与すると考えられた.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.721