口蓋粘膜熱傷例の臨床的検討

口蓋粘膜の熱傷9例について臨床的に検討した。病変は口蓋の中央部に多く, 硬軟口蓋にわたり, 長径10mm以上のものが多かった。病変部は潰瘍 (びらん) 形成または水疱膜が付着してみられ, 熱傷第2度と思われた。熱傷の原因は油であげたものとスープで, 不明例もみられた。口蓋粘膜熱傷は二期治癒であるが, 潰瘍周囲からの上皮の増殖と潰瘍底からの島状の上皮の増殖のために治癒は早いと思われた。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本口腔粘膜学会雑誌 Vol. 7; no. 2; pp. 66 - 70
Main Authors 石橋, 克禮, 栃原, しほみ, 中山, 礼子, 浅田, 洸一, 山近, 重生, 秋庭, 成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔内科学会 2001
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-7983
1884-1473
DOI10.6014/jjomm1995.7.66

Cover

Loading…
More Information
Summary:口蓋粘膜の熱傷9例について臨床的に検討した。病変は口蓋の中央部に多く, 硬軟口蓋にわたり, 長径10mm以上のものが多かった。病変部は潰瘍 (びらん) 形成または水疱膜が付着してみられ, 熱傷第2度と思われた。熱傷の原因は油であげたものとスープで, 不明例もみられた。口蓋粘膜熱傷は二期治癒であるが, 潰瘍周囲からの上皮の増殖と潰瘍底からの島状の上皮の増殖のために治癒は早いと思われた。
ISSN:1341-7983
1884-1473
DOI:10.6014/jjomm1995.7.66