回復期脳卒中患者における高速度歩行練習の即時的効果 ロボットスーツHAL®を使用した練習方法の検討
〔目的〕ロボットスーツHAL®を用いた歩行練習時の速度条件の違いが,練習後の歩行速度に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象と方法〕当院回復期リハビリテーション病棟入院中の初発脳卒中患者13名とした.HALを装着し,快適速度での歩行練習と,速度を増加した歩行練習を1日おきに1施行ずつ実施した.評価は10 m歩行テストとし,各歩行練習の前後および高速度歩行練習の2日後に実施した.〔結果〕快適歩行速度での練習では変化を認めなかったが,高速度歩行練習後では,即時的,2日後ともに最大歩行速度の有意な改善を認めた.〔結語〕脳卒中者において,HALを用いて練習時の歩行速度を増加した方が,練習後の歩行速度の改...
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Published in | Rigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 2; pp. 189 - 194 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Tokyo
理学療法科学学会
01.01.2017
Japan Science and Technology Agency |
Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.32.189 |
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Summary: | 〔目的〕ロボットスーツHAL®を用いた歩行練習時の速度条件の違いが,練習後の歩行速度に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象と方法〕当院回復期リハビリテーション病棟入院中の初発脳卒中患者13名とした.HALを装着し,快適速度での歩行練習と,速度を増加した歩行練習を1日おきに1施行ずつ実施した.評価は10 m歩行テストとし,各歩行練習の前後および高速度歩行練習の2日後に実施した.〔結果〕快適歩行速度での練習では変化を認めなかったが,高速度歩行練習後では,即時的,2日後ともに最大歩行速度の有意な改善を認めた.〔結語〕脳卒中者において,HALを用いて練習時の歩行速度を増加した方が,練習後の歩行速度の改善が得られやすいことが示唆された. |
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Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.32.189 |