Bリンパ球の基礎とその治療応用

従来、Bリンパ球の一番重要な仕事は、プラズマ細胞へと分化し、抗原特異的な抗体を産生することと考えられてきた。しかし最近の研究は、制御性B(regulatory B)リンパ球の存在等、Bリンパ球自身が、樹状細胞・Tリンパ球に働きかけ、免疫反応・免疫病態を積極的に制御するメカニズムが存在することが示されつつある。このセミナーでは、抗体の機能発現機構、Bリンパ球を介する免疫制御機構に関して、最近の進歩を概説したい。...

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Bibliographic Details
Published inNihon Rinsho Men'eki Gakkai Sokai Shorokushu Vol. 39; p. 27
Main Author 黒崎, 知博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床免疫学会 2011
The Japan Society for Clinical Immunology
Subjects
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ISSN1880-3296
DOI10.14906/jscisho.39.0.27.0

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Summary:従来、Bリンパ球の一番重要な仕事は、プラズマ細胞へと分化し、抗原特異的な抗体を産生することと考えられてきた。しかし最近の研究は、制御性B(regulatory B)リンパ球の存在等、Bリンパ球自身が、樹状細胞・Tリンパ球に働きかけ、免疫反応・免疫病態を積極的に制御するメカニズムが存在することが示されつつある。このセミナーでは、抗体の機能発現機構、Bリンパ球を介する免疫制御機構に関して、最近の進歩を概説したい。
Bibliography:LS-5
ISSN:1880-3296
DOI:10.14906/jscisho.39.0.27.0