関節拘縮の発生予防を目的とした自動運動の効果 足関節中間位固定を用いたラットにおける実験的研究
〔目的〕自動運動による関節拘縮発生予防を,底背屈中間位固定のラット足関節を対象に検討すること.〔対象と方法〕Wistar系雌ラット12匹の一側後肢足関節を底背屈中間位で7日間のギプス固定をした.固定期間中に1日1度,固定除去後に20分のトレッドミル走行を行う固定運動群と,ギプスの巻き替えのみを行う固定群で検討した.実験初日と最終日に,足関節可動域を計測した.〔結果〕初日の関節可動域は固定群117.3 ± 6.1°,固定運動群119.7 ± 5.3°であり,2群間に有意差は認めなかった.最終日は,固定群84.0 ± 4.6°,固定運動群93.3 ± 8.0°であり,ともに有意に関節可動域が減少し...
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Published in | Rigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 5; pp. 705 - 708 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Tokyo
理学療法科学学会
01.01.2017
Japan Science and Technology Agency |
Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.32.705 |
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Summary: | 〔目的〕自動運動による関節拘縮発生予防を,底背屈中間位固定のラット足関節を対象に検討すること.〔対象と方法〕Wistar系雌ラット12匹の一側後肢足関節を底背屈中間位で7日間のギプス固定をした.固定期間中に1日1度,固定除去後に20分のトレッドミル走行を行う固定運動群と,ギプスの巻き替えのみを行う固定群で検討した.実験初日と最終日に,足関節可動域を計測した.〔結果〕初日の関節可動域は固定群117.3 ± 6.1°,固定運動群119.7 ± 5.3°であり,2群間に有意差は認めなかった.最終日は,固定群84.0 ± 4.6°,固定運動群93.3 ± 8.0°であり,ともに有意に関節可動域が減少していた.最終日では,固定運動群の関節可動域が有意に大きかった.〔結語〕関節拘縮の予防は,この条件では成し得なかった. |
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Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.32.705 |