間質性肺炎を認めた成人発症Still病の一症例

【症例】74 歳男性 【経過】平成18年9月、40度のSpike Feverがあり、近医受診した。WBC11200,CRP12.8,フェリチン1431,LDH333で、精査加療目的で入院した。抗生剤に反応せず、胸部X線、尿、各種培養,腹部CT,心エコーで明らかな感染源を認めなかった。入院後8日、咽頭痛、AST 72,ALT77の肝機能障害が出現し、成人発症Still病と診断された。PSL10mgを開始されるも発熱が続き、当院紹介受診した。10月6日転院時、CRP3.79,フェリチン4548,LDH 233,WBC 4770,IL-18 5000以上,KL-6 300,胸部CTで両側下葉,肺底部...

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Published inNihon Rinsho Men'eki Gakkai Sokai Shorokushu Vol. 35; p. 98
Main Authors 石井, 泰子, 佐伯, 行彦, 山中, 隆夫, 大島, 至郎, 原田, 芳徳, 山本, 傑, 片田, 圭宣, 松野, 治, 松下, 正人, 山根, 宏之, 田中, 枝里子, 田宮, 基裕, 東, 直人, 成川, 太希夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床免疫学会 2007
The Japan Society for Clinical Immunology
Subjects
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ISSN1880-3296
DOI10.14906/jscisho.35.0.98.0

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Summary:【症例】74 歳男性 【経過】平成18年9月、40度のSpike Feverがあり、近医受診した。WBC11200,CRP12.8,フェリチン1431,LDH333で、精査加療目的で入院した。抗生剤に反応せず、胸部X線、尿、各種培養,腹部CT,心エコーで明らかな感染源を認めなかった。入院後8日、咽頭痛、AST 72,ALT77の肝機能障害が出現し、成人発症Still病と診断された。PSL10mgを開始されるも発熱が続き、当院紹介受診した。10月6日転院時、CRP3.79,フェリチン4548,LDH 233,WBC 4770,IL-18 5000以上,KL-6 300,胸部CTで両側下葉,肺底部に間質影を認めた。PSL40mgに増量すると熱発、咽頭痛消失し胸部CT上、間質影も殆ど消失した。その後12.5mgまで漸減したが、再燃を認めていない。【結語】成人発症Still病に間質性肺炎を生ずることは非常に稀であり、貴重な症例と考えられたので報告する。
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ISSN:1880-3296
DOI:10.14906/jscisho.35.0.98.0