臨地実習終了後の看護学生が捉えた超高齢患者のイメージ

目的:臨地実習終了後の学生が捉えた超高齢患者のイメージを明らかにすることである。方法:対象は,看護基礎教育における臨地実習終了後の学生65名とした。超高齢患者のイメージは,安田らのSD法,高齢者イメージ6段階15項目を用いて測定し,超高齢患者のイメージを自由記載してもらった。結果:超高齢患者のイメージの合計得点と性別,祖父母との同居経験,超高齢患者の受け持ち経験の間に有意な差はみられなかった。また,学生は超高齢患者を〈虚弱〉〈近寄り難い〉〈尊敬の念〉〈生活史が影響〉〈活力がある〉〈明確な意志がある〉〈強健〉〈生活機能を維持している〉〈個人差がある〉というイメージで捉えていた。結論:学生にとって...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 44; no. 4; pp. 4_657 - 4_663
Main Authors 白砂, 恭子, 渕田, 英津子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.10.2021
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Summary:目的:臨地実習終了後の学生が捉えた超高齢患者のイメージを明らかにすることである。方法:対象は,看護基礎教育における臨地実習終了後の学生65名とした。超高齢患者のイメージは,安田らのSD法,高齢者イメージ6段階15項目を用いて測定し,超高齢患者のイメージを自由記載してもらった。結果:超高齢患者のイメージの合計得点と性別,祖父母との同居経験,超高齢患者の受け持ち経験の間に有意な差はみられなかった。また,学生は超高齢患者を〈虚弱〉〈近寄り難い〉〈尊敬の念〉〈生活史が影響〉〈活力がある〉〈明確な意志がある〉〈強健〉〈生活機能を維持している〉〈個人差がある〉というイメージで捉えていた。結論:学生にとって臨地実習は,超高齢患者を身近な存在となる可能性があり,超高齢患者のイメージを共有する機会となっていることが推察される。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20201228122