AIを応用した人間ドックシステムHELSMEKの診断支援の評価

われわれは,診断や指導文の選択にAI技術を応用した人間ドックシステムHELSMEKを開発し,1991年に実用化した。1995年現在,NTT内外の9施設で使用中である。実際の運用結果をもとに,AI導入による診断支援の現状評価を従来システムとの比較において,以下の諸点について行った。(1)診断精度(2)誤診防止,(3)診断のばらつき防止,(4) 業務効率。その結果,以下の有用性が明らかにされた。AIの導入により(1)90%以上の診断支援が得られ,実用上十分な精度と考えられる。(2)検査データの見落としや誤認が防止される。(3)医師間の診断のばらつきが減少し,診断規準が統一される。(4)医師の判断業...

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Published in健康医学 Vol. 10; no. 2; pp. 99 - 104
Main Authors 津村, 宏, 土谷, 春仁, 小峰, 慎吾, 飯田, 行恭, 長尾, 玲子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 1995
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ISSN0914-0328
2186-5019
DOI10.11320/ningendock1986.10.99

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Summary:われわれは,診断や指導文の選択にAI技術を応用した人間ドックシステムHELSMEKを開発し,1991年に実用化した。1995年現在,NTT内外の9施設で使用中である。実際の運用結果をもとに,AI導入による診断支援の現状評価を従来システムとの比較において,以下の諸点について行った。(1)診断精度(2)誤診防止,(3)診断のばらつき防止,(4) 業務効率。その結果,以下の有用性が明らかにされた。AIの導入により(1)90%以上の診断支援が得られ,実用上十分な精度と考えられる。(2)検査データの見落としや誤認が防止される。(3)医師間の診断のばらつきが減少し,診断規準が統一される。(4)医師の判断業務時間が大幅に短縮される。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.10.99