志賀島北端で見出された志賀島花崗閃緑岩と志賀島塩基性岩類の関係:高Mg閃緑岩マグマと花崗閃緑岩マグマの同時共存
北部九州,志賀島北部には志賀島花崗閃緑岩と志賀島塩基性岩類が分布し,前者が後者を貫く.両者の境界部において,志賀島塩基性岩類に急冷周縁相が発達することから,志賀島花崗閃緑岩と志賀島塩基性岩類はマグマ同士で共存していたことが示唆される.志賀島塩基性岩類の化学組成は北部九州に点在する前期白亜紀の高Mg閃緑岩に類似する.このことは,前期白亜紀における高Mg安山岩の活動の広域性を裏付ける....
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Published in | 地質学雑誌 Vol. 113; no. 10; pp. 519 - 531 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本地質学会
2007
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0016-7630 1349-9963 |
DOI | 10.5575/geosoc.113.519 |
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Summary: | 北部九州,志賀島北部には志賀島花崗閃緑岩と志賀島塩基性岩類が分布し,前者が後者を貫く.両者の境界部において,志賀島塩基性岩類に急冷周縁相が発達することから,志賀島花崗閃緑岩と志賀島塩基性岩類はマグマ同士で共存していたことが示唆される.志賀島塩基性岩類の化学組成は北部九州に点在する前期白亜紀の高Mg閃緑岩に類似する.このことは,前期白亜紀における高Mg安山岩の活動の広域性を裏付ける. |
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ISSN: | 0016-7630 1349-9963 |
DOI: | 10.5575/geosoc.113.519 |