糖尿病患者における足底触圧覚が後方歩行に及ぼす影響

糖尿病(DM)の合併症には糖尿病多発神経障害(DP)があり,Semmes-Weinstein-Monofilament(SWM)testによる足底触圧覚の評価が重要である.本研究ではDM患者の足底触圧覚が後方歩行に及ぼす影響を明らかにした.対象は2型DM患者72例とし,SWM testを用いて群分けを行なった.10m歩行の評価として前方および後方歩行を測定した.SWMの要因と前方および後方歩行の要因から二元配置分散分析を行った.歩行時間には交互作用が認められた.DM患者は足底触圧覚閾値の上昇に伴い歩行能力が低下し,特に後方歩行時間が延長することが明らかになった....

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Published in保健医療学雑誌 Vol. 9; no. 1; pp. 25 - 30
Main Authors 木村, 和樹, 遠藤, 佳章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 保健医療学学会 2018
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ISSN2185-0399
DOI10.15563/jalliedhealthsci.9.25

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Summary:糖尿病(DM)の合併症には糖尿病多発神経障害(DP)があり,Semmes-Weinstein-Monofilament(SWM)testによる足底触圧覚の評価が重要である.本研究ではDM患者の足底触圧覚が後方歩行に及ぼす影響を明らかにした.対象は2型DM患者72例とし,SWM testを用いて群分けを行なった.10m歩行の評価として前方および後方歩行を測定した.SWMの要因と前方および後方歩行の要因から二元配置分散分析を行った.歩行時間には交互作用が認められた.DM患者は足底触圧覚閾値の上昇に伴い歩行能力が低下し,特に後方歩行時間が延長することが明らかになった.
ISSN:2185-0399
DOI:10.15563/jalliedhealthsci.9.25