薬農連携で切り拓く次世代保健機能食品研究

近年の医療の発展にともなって, わが国を始め, 世界各国で平均寿命が延伸している. その一方で, 自立した生活を送れる期間である「健康寿命」は, わが国を含む世界各国で平均寿命に比較して約10年短いのが現状である. そのため, 国民の健康増進はもとより, 医療費の抑制という観点からも, 健康寿命を延伸させ, 平均寿命との差を縮めていくことが喫緊の課題となっている. 健康寿命を延伸させる方策としては, (1)疾患を治癒させて, 健康を回復させる手法や, (2)疾患に罹ることを予防し, 健康を維持させる手法が考えられる. しかし, 現代の新薬開発は難化しており, 1つの医薬品を創出するにも, 莫大...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 145; no. 1; pp. 15 - 16
Main Authors 中川, 晋作, 長野, 一也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.01.2025
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.24-00173-F

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Summary:近年の医療の発展にともなって, わが国を始め, 世界各国で平均寿命が延伸している. その一方で, 自立した生活を送れる期間である「健康寿命」は, わが国を含む世界各国で平均寿命に比較して約10年短いのが現状である. そのため, 国民の健康増進はもとより, 医療費の抑制という観点からも, 健康寿命を延伸させ, 平均寿命との差を縮めていくことが喫緊の課題となっている. 健康寿命を延伸させる方策としては, (1)疾患を治癒させて, 健康を回復させる手法や, (2)疾患に罹ることを予防し, 健康を維持させる手法が考えられる. しかし, 現代の新薬開発は難化しており, 1つの医薬品を創出するにも, 莫大な資金と労力が必要であることから, 日常生活から健康を保つことに注目が集まっている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.24-00173-F