痙縮による車椅子過負荷に関する研究 ヘッドサポートにかかる力の計測

〔目的〕痙縮の発現により車椅子にかかる負荷を定量的に測定し,負荷値を明確にするための方法論の確立.〔対象と方法〕構造解析シミュレーションによるひずみゲージ貼付位置の選定,重度の痙縮を呈する痙直型脳性麻痺者1名を対象にひずみゲージを用いてヘッドサポート支柱にかかる荷重を測定した.〔結果〕ヘッドサポートにかかる最大荷重は346N(体重比88.3%)であった.また,力の加わる向きによって,今回実験に用いたヘッドサポートの支柱は伸展と屈曲の両方向に歪むことが明らかになった.〔結語〕ひずみゲージを用いてヘッドサポート支柱にかかる荷重が定量化でき,痙縮が発現した際には体重の88.3%がヘッドサポートにかか...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 33; no. 1; pp. 49 - 53
Main Authors 香西, 良彦, 半田, 隆志, 佐藤, 宏惟, 白銀, 暁, 鈴木, 啓介, 能戸, 崇行, 安藤, 昌弘, 前田, 佑輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2018
Japan Science and Technology Agency
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.33.49

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Summary:〔目的〕痙縮の発現により車椅子にかかる負荷を定量的に測定し,負荷値を明確にするための方法論の確立.〔対象と方法〕構造解析シミュレーションによるひずみゲージ貼付位置の選定,重度の痙縮を呈する痙直型脳性麻痺者1名を対象にひずみゲージを用いてヘッドサポート支柱にかかる荷重を測定した.〔結果〕ヘッドサポートにかかる最大荷重は346N(体重比88.3%)であった.また,力の加わる向きによって,今回実験に用いたヘッドサポートの支柱は伸展と屈曲の両方向に歪むことが明らかになった.〔結語〕ひずみゲージを用いてヘッドサポート支柱にかかる荷重が定量化でき,痙縮が発現した際には体重の88.3%がヘッドサポートにかかる場合があることがわかった.これらは新たな基準を作成するうえで重要な基礎データとなる可能性がある.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.49