人間ドック受診者の生化学検査データ値の年齢別,性別による推移

人間ドック受診者の生化学検査値を性別,年代別に検討した。この値をもとにしてドック受診者の検査値の正常範囲(健常範囲)を男女別に年代毎に算出した。加齢に伴う検査値の変化は,従来報告されているように,女性でALP,TCが50代以上で急に増加し,男女ともA/G比,血清アルブミンが年代と共に低下した。ドック受診者のデータから求めた健常範囲値を当院の正常値と比較したが,50歳代以上のLDH,TCは男女とも正常値を越えて分布し,TGは男性で全年代で高値を示した。また,女性の30,40歳代のALP値は正常値の範囲内でもさらに低く狭い範囲に分布した。これらの事実はドック受診者の指導のさい考慮すべきであると考え...

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Published in健康医学 Vol. 7; no. 1; pp. 121 - 126
Main Authors 塩飽, 春典, 塩見, 知恵, 牧田, 典子, 井上, 武紀, 林田, 芳忠, 矢切, 良穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 1992
Subjects
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ISSN0914-0328
2186-5019
DOI10.11320/ningendock1986.7.1_121

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Summary:人間ドック受診者の生化学検査値を性別,年代別に検討した。この値をもとにしてドック受診者の検査値の正常範囲(健常範囲)を男女別に年代毎に算出した。加齢に伴う検査値の変化は,従来報告されているように,女性でALP,TCが50代以上で急に増加し,男女ともA/G比,血清アルブミンが年代と共に低下した。ドック受診者のデータから求めた健常範囲値を当院の正常値と比較したが,50歳代以上のLDH,TCは男女とも正常値を越えて分布し,TGは男性で全年代で高値を示した。また,女性の30,40歳代のALP値は正常値の範囲内でもさらに低く狭い範囲に分布した。これらの事実はドック受診者の指導のさい考慮すべきであると考えた。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.7.1_121