特定妊婦への対応と課題
はじめに 特定妊婦は,児童福祉法において「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」と定義されている.厚生労働省による子ども虐待予防の手引き1)では,出産の準備をしていない妊婦,こころの問題がある妊婦,経済的に困窮している妊婦などが特定妊婦の指標として挙げられている.妊娠期から適切な養育環境を確保するために特定妊婦に対する支援が行われることは,子ども虐待の発生予防の観点から重要である.本稿では産科医の立場から特定妊婦への対応と課題について概説する....
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Published in | Journal of Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine Vol. 56; no. 4; pp. 607 - 609 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
2021
Japan Society of Perinatal and Neonatal Medicine |
Subjects | |
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ISSN | 1348-964X 2435-4996 |
DOI | 10.34456/jjspnm.56.4_607 |
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Summary: | はじめに 特定妊婦は,児童福祉法において「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」と定義されている.厚生労働省による子ども虐待予防の手引き1)では,出産の準備をしていない妊婦,こころの問題がある妊婦,経済的に困窮している妊婦などが特定妊婦の指標として挙げられている.妊娠期から適切な養育環境を確保するために特定妊婦に対する支援が行われることは,子ども虐待の発生予防の観点から重要である.本稿では産科医の立場から特定妊婦への対応と課題について概説する. |
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ISSN: | 1348-964X 2435-4996 |
DOI: | 10.34456/jjspnm.56.4_607 |