在宅看護論実習の到達度別に教員が捉える『関心・意欲・態度』の様相
目的:実習での情意領域評価の検討に向けて,記録において到達度別に教員が捉える『関心・意欲・態度』の様相の特徴を明らかにする。方法:総括的評価が優良可の各々5名の記録から『関心・意欲・態度』と捉えた記述をデータ化し,KJ法にて構造化した。結果:優は【看護の動機づけ・自身の課題への関心】から【主体的学習への意欲】と善循環サイクルをて【看護観形成・倫理的態度】を,良は【療養者に動機づけられた学習意欲の高まり・学生の内面への関心】の2つの正のスパイラルから波及した【療養者主体の看護への関心】を基盤に【看護専門職としての態度の芽生え】を,可は【身体的側面・療養者の生活への関心】から【在宅看護への関心】を...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 47; no. 2; pp. 2_201 - 2_218 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.07.2024
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Subjects | |
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Summary: | 目的:実習での情意領域評価の検討に向けて,記録において到達度別に教員が捉える『関心・意欲・態度』の様相の特徴を明らかにする。方法:総括的評価が優良可の各々5名の記録から『関心・意欲・態度』と捉えた記述をデータ化し,KJ法にて構造化した。結果:優は【看護の動機づけ・自身の課題への関心】から【主体的学習への意欲】と善循環サイクルをて【看護観形成・倫理的態度】を,良は【療養者に動機づけられた学習意欲の高まり・学生の内面への関心】の2つの正のスパイラルから波及した【療養者主体の看護への関心】を基盤に【看護専門職としての態度の芽生え】を,可は【身体的側面・療養者の生活への関心】から【在宅看護への関心】を捉えていた。結論:感情を伴う関心と意欲の相互関連性や情意領域と認知領域の連動性を見極め,知識や思考を動機づけとして意欲を引き出す等,形成的評価によって情意領域を育成することの重要性が示唆された。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20230222232 |