経皮的椎体形成術後の運動療法の継続は続発性椎体骨折を予防する:6~12ヶ月の後ろ向き観察研究

経皮的椎体形成術(以下BKP)後に理学療法士監視下で運動療法を継続することで続発性椎体骨折と後弯変形を予防できるかどうかを後ろ向きに検討した.退院後にも3ヶ月以上運動療法を行ったPT群50例,入院中のみ運動療法を行ったControl群80例が対象となった.術後3ヶ月,最終観察時の続発性椎体骨折の発生率はPT群で有意に低かった.さらに,術後3ヶ月の体幹伸展筋力,EuroQol 5 dimension 5 level,最終観察時のOswestry disability indexはPT群で有意に改善した.脊柱アライメントに有意差は認められなかった.本研究では,BKP術後にも理学療法士監視下で運動療...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJournal of Spine Research Vol. 14; no. 6; pp. 915 - 922
Main Authors 中谷, 友洋, 峯玉, 賢和, 寺口, 真年, 延與, 良夫, 前田, 孝浩, 原田, 悌志, 玉井, 英伸, 中川, 雅文, 山本, 義男, 松尾, 咲愛, 左近, 奈菜, 中川, 凌太, 長田, 若菜, 坂田, 倫哉, 北裏, 清剛, 中川, 幸洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.06.2023
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:経皮的椎体形成術(以下BKP)後に理学療法士監視下で運動療法を継続することで続発性椎体骨折と後弯変形を予防できるかどうかを後ろ向きに検討した.退院後にも3ヶ月以上運動療法を行ったPT群50例,入院中のみ運動療法を行ったControl群80例が対象となった.術後3ヶ月,最終観察時の続発性椎体骨折の発生率はPT群で有意に低かった.さらに,術後3ヶ月の体幹伸展筋力,EuroQol 5 dimension 5 level,最終観察時のOswestry disability indexはPT群で有意に改善した.脊柱アライメントに有意差は認められなかった.本研究では,BKP術後にも理学療法士監視下で運動療法を継続することは続発性椎体骨折予防に有効であることを示唆した.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2023-0616