足舟状骨体部粉砕骨折に対してVariAx® Distal Lateral Fibula Plateを使用して治療した1例

【目的】足舟状骨骨折は稀な骨折である.今回軽微な外力で受傷した足舟状骨体部粉砕骨折に対してlocking plateを使用して治療した1例を経験したので報告する.【症例】75歳女性.自宅の側溝へ転落し受傷.右踵部と右足背部に圧痛を認めた.X線写真で右足舟状体部粉砕骨折(Sangeorzan分類;Type Ⅲ),右踵骨骨折(Tongue type)を認めた.舟状骨体部粉砕骨折に対し,Hoffmann創外固定器を使用して牽引整復し,人工骨を移植,距骨と前足部を架橋するようにプレート(VariAx® Distal Lateral Fibula Plate)で固定した.踵骨骨折に関してはWesthue...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 69; no. 2; pp. 265 - 267
Main Authors 田中, 奈津美, 鳥越, 雄史, 新見, 龍士, 小島, 迪子, 中山, 宗男, 小西, 宏昭, 後藤, 久貴, 荒川, 大亮, 竹下, 修平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2020
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.69.265

Cover

Loading…
More Information
Summary:【目的】足舟状骨骨折は稀な骨折である.今回軽微な外力で受傷した足舟状骨体部粉砕骨折に対してlocking plateを使用して治療した1例を経験したので報告する.【症例】75歳女性.自宅の側溝へ転落し受傷.右踵部と右足背部に圧痛を認めた.X線写真で右足舟状体部粉砕骨折(Sangeorzan分類;Type Ⅲ),右踵骨骨折(Tongue type)を認めた.舟状骨体部粉砕骨折に対し,Hoffmann創外固定器を使用して牽引整復し,人工骨を移植,距骨と前足部を架橋するようにプレート(VariAx® Distal Lateral Fibula Plate)で固定した.踵骨骨折に関してはWesthues法にて整復してCCS 2本で固定した.【結語】本症例は距舟関節面と舟状骨骨長を整復してlocking plateを使用した創内固定を行うことで良好な臨床結果を得た.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.69.265