パルミトオレイン酸の不整脈誘発作用

56才男子と20才女子の2名の被検者に栄養状態を異にする条件下で運動を負荷し, 静脈中の遊離脂肪酸濃度がどのように消長するかを実験した。 静脈血中のパルミトオレイン酸濃度が急増した時には不整脈が観察されたが, そうでない時には見られなかった。 運動負荷前にグルコースを投与することによって不整脈発生を阻止することができた。 また口常の食餌を低糖食とした時での空腹時にはパルミトオレイン酸の急上昇による不整脈を発生しやすい。...

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Published in体力科学 Vol. 27; no. 1; pp. 31 - 36
Main Authors 小野, 三嗣, 渡辺, 雅之, 春日, 規克, 小川, 芳徳, 小室, 史恵
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 一般社団法人日本体力医学会 1978
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Summary:56才男子と20才女子の2名の被検者に栄養状態を異にする条件下で運動を負荷し, 静脈中の遊離脂肪酸濃度がどのように消長するかを実験した。 静脈血中のパルミトオレイン酸濃度が急増した時には不整脈が観察されたが, そうでない時には見られなかった。 運動負荷前にグルコースを投与することによって不整脈発生を阻止することができた。 また口常の食餌を低糖食とした時での空腹時にはパルミトオレイン酸の急上昇による不整脈を発生しやすい。
ISSN:0039-906X
1881-4751
DOI:10.7600/jspfsm1949.27.31