氷より疎なサブナノ細孔中の水とその3次元構造解析

微小空間中における水に対する理解は、生体膜中での水チャネリング現象の解明につながるなど様々な分野で重要である。我々はこれまでに活性炭が有するサブナノ細孔中で水は、室温でもバルクの氷と比べて疎な状態であることを明らかにした。本研究では、疎水性細孔中における微小水の分子間構造についてトポロジカル解析を行い、Ice-Ih様の六員環構造とIce-VI様の三角形配列の混合状態により、充填密度が減少することを明らかにしたので報告する。...

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Published inColloid & Interface Communications Vol. 49; no. 2; pp. 27 - 28
Main Author 杉山, 泰啓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 10.05.2024
Division of Colloid and Surface Chemistry, CSJ
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ISSN2758-5379
DOI10.57534/cicommun.49.2_27

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Summary:微小空間中における水に対する理解は、生体膜中での水チャネリング現象の解明につながるなど様々な分野で重要である。我々はこれまでに活性炭が有するサブナノ細孔中で水は、室温でもバルクの氷と比べて疎な状態であることを明らかにした。本研究では、疎水性細孔中における微小水の分子間構造についてトポロジカル解析を行い、Ice-Ih様の六員環構造とIce-VI様の三角形配列の混合状態により、充填密度が減少することを明らかにしたので報告する。
ISSN:2758-5379
DOI:10.57534/cicommun.49.2_27