学生バレーボール競技者を対象としたオンライン活動に関する一考察

本研究では、大学のバレーボール部に所属する学生を対象に調査を実施し、コロナ禍を受けオンラインにおいてトレーニングのみならず様々な活動を実施することで、学生の意識に変化が生まれるか否かを明らかにすることを目的とした。その結果、全ての対象者がオンライン活動はチーム及び体育館での練習に良い影響を与えたと感じていることが明らかになった。また、自由記述による回答をテキストマイニングした結果からも、「関わりやすい」「とりやすい」「聞きやすい」「コミュニケーション」といった言葉が多く抽出された。また、制限解除後の体育館での練習においても、会話が増えるなど積極的に練習に取り組む様子が見られた。対象者全てがオン...

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Published in新潟医療福祉学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 41 - 46
Main Author 濵野, 礼奈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 新潟医療福祉学会 2023
Subjects
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ISSN1346-8774
2435-9777
DOI10.34540/niigatajohewewa.23.2_41

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Summary:本研究では、大学のバレーボール部に所属する学生を対象に調査を実施し、コロナ禍を受けオンラインにおいてトレーニングのみならず様々な活動を実施することで、学生の意識に変化が生まれるか否かを明らかにすることを目的とした。その結果、全ての対象者がオンライン活動はチーム及び体育館での練習に良い影響を与えたと感じていることが明らかになった。また、自由記述による回答をテキストマイニングした結果からも、「関わりやすい」「とりやすい」「聞きやすい」「コミュニケーション」といった言葉が多く抽出された。また、制限解除後の体育館での練習においても、会話が増えるなど積極的に練習に取り組む様子が見られた。対象者全てがオンラインを用いた活動を好意的に評価した理由として、トレーニングのみならず様々な活動を通してインフォーマルなコミュニケーションが促進され、チーム内で会話しやすい関係性が構築されたものと推察された。通常の活動計画においても、オンラインと対面のそれぞれに相応しい目的と活動内容を設定し、コミュニケーションを深める活動を並行して行うことで、チームの成長に繋がる方策として機能するのではないかと考えられる。
ISSN:1346-8774
2435-9777
DOI:10.34540/niigatajohewewa.23.2_41