天然有機物資源の炭素固定化と材料転換

原料有機物を不活性雰囲気で蒸し焼きにすると、主に元素Cから成る炭素体が生成する。しかしながら単純焼成では残炭率(炭素化収率)は10wt%程度と低く、原料中の炭素の多くが熱分解ガスとなって固体炭素として回収できない。ここでは、炭素化収率を大幅に向上させながら多孔性を付与する原料の改質法として、ハロゲンや加圧熱水を用いた処理法を取り上げ、カーボンニュートラルを志向した「ものづくり」について紹介する。...

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Published inColloid & Interface Communications Vol. 49; no. 1; pp. 19 - 22
Main Author 宮嶋, 尚哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会 10.03.2024
Division of Colloid and Surface Chemistry, CSJ
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ISSN2758-5379
DOI10.57534/cicommun.49.1_19

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Summary:原料有機物を不活性雰囲気で蒸し焼きにすると、主に元素Cから成る炭素体が生成する。しかしながら単純焼成では残炭率(炭素化収率)は10wt%程度と低く、原料中の炭素の多くが熱分解ガスとなって固体炭素として回収できない。ここでは、炭素化収率を大幅に向上させながら多孔性を付与する原料の改質法として、ハロゲンや加圧熱水を用いた処理法を取り上げ、カーボンニュートラルを志向した「ものづくり」について紹介する。
ISSN:2758-5379
DOI:10.57534/cicommun.49.1_19