ラテックスフルーツ症候群
ラテックスに交叉反応するフルーツにより, 咽に痒みを生じたり口唇腫脹や蕁麻疹, 喘息, 重症例ではアナフィラキシーとなる即時型反応をラテックスフルーツ症候群と呼ぶ.これはバナナ, 栗などが, その抗原であるclass I chitinaseのN末端にラテックスの主要抗原であるheveinドメインを持つことによる.当科のラテックスアレルギー54例中28例 (52%) が食物アレルギーを合併しており, うち口腔アレルギー症状を16例 (30%) に認めた.重症例は栗, そば, アボカドで, また, 口腔アレルギー症状はメロン, キウイ, トマトなどで発症していた.ラテックスフルーツ症候群の診断と治...
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Published in | Stomato-pharyngology Vol. 13; no. 3; pp. 311 - 317 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本口腔・咽頭科学会
2001
Japan Society of Stomato-pharyngology |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-5105 1884-4316 |
DOI | 10.14821/stomatopharyngology1989.13.311 |
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Summary: | ラテックスに交叉反応するフルーツにより, 咽に痒みを生じたり口唇腫脹や蕁麻疹, 喘息, 重症例ではアナフィラキシーとなる即時型反応をラテックスフルーツ症候群と呼ぶ.これはバナナ, 栗などが, その抗原であるclass I chitinaseのN末端にラテックスの主要抗原であるheveinドメインを持つことによる.当科のラテックスアレルギー54例中28例 (52%) が食物アレルギーを合併しており, うち口腔アレルギー症状を16例 (30%) に認めた.重症例は栗, そば, アボカドで, また, 口腔アレルギー症状はメロン, キウイ, トマトなどで発症していた.ラテックスフルーツ症候群の診断と治療および対策について述べた. |
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ISSN: | 0917-5105 1884-4316 |
DOI: | 10.14821/stomatopharyngology1989.13.311 |