学校におけるオリンピック・パラリンピック教育の展開と評価 2016・2017年オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業報告書から

• Published in: 体育学研究 Vol. 64; no. 2; pp. 855 - 868
• Main Author: 宮崎, 明世
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本体育学会 16.12.2019; 日本体育学会
• Subjects: オリンピック・パラリンピック教育の中間評価; オリンピック・パラリンピック教育の活動の実態; 価値教育
• ISSN: 0484-6710; 1881-7718
• DOI: 10.5432/jjpehss.19028

「I 研究の背景と目的」 「1. オリンピック・パラリンピック教育の意義と現在の位置づけ」 東京2020オリンピック・パラリンピックの開催が迫る中, 様々な方面で本格的な準備が進められている. 文部科学省は2015年5月に「オリンピック・パラリンピック教育に関する有識者会議」を設置し(2016年9月まで全9回), オリンピック・パラリンピック教育の意義と具体的内容, 推進の仕方について示した. それによれば, オリンピック・パラリンピック教育の推進には, オリンピックの3つの価値(卓越Excellence, 敬意・尊重Respect, 友情Friendship)とパラリンピックの4つの価値(勇気Courage, 強い意志Determination, インスピレーションInspiration, 公平Equality)が必要で, その意義はスポーツの価値の再認識を通じて国際的な視野を持って世界の平和に活躍できる人材を育成することにある(オリンピック・パラリンピック教育に関する有識者会議, 2015)