耳鼻咽喉科医による在宅医療の実際 耳鼻咽喉科における在宅医療の現状と課題
地域医療を標榜する耳鼻咽喉科開業医にとって, 在宅医療は大きなテーマの一つである. しかし, 現実には内科等に比して, 十分に活動できているとは言い難い現状である. 当院では, 開院当初より在宅医療に取り組んできた. 今回は過去12年間の状況を分析すると共に, 耳鼻咽喉科がかかわる上での課題について検討したので報告する. 「対象および方法」 平成20年1月から令和元年12月の間に, 在宅医療の一環として往診を77名延べ149回実施した. 対象は耳鼻咽喉科部門を持たない6病院入院患者60名(男性37名女性23名, 初診時年齢22~91歳, 平均年齢72.2歳)と自宅療養患者17名(男性11名女性...
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Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 124; no. 6; pp. 916 - 918 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
20.06.2021
日本耳鼻咽喉科学会 |
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ISSN | 0030-6622 1883-0854 |
DOI | 10.3950/jibiinkoka.124.916 |
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Summary: | 地域医療を標榜する耳鼻咽喉科開業医にとって, 在宅医療は大きなテーマの一つである. しかし, 現実には内科等に比して, 十分に活動できているとは言い難い現状である. 当院では, 開院当初より在宅医療に取り組んできた. 今回は過去12年間の状況を分析すると共に, 耳鼻咽喉科がかかわる上での課題について検討したので報告する. 「対象および方法」 平成20年1月から令和元年12月の間に, 在宅医療の一環として往診を77名延べ149回実施した. 対象は耳鼻咽喉科部門を持たない6病院入院患者60名(男性37名女性23名, 初診時年齢22~91歳, 平均年齢72.2歳)と自宅療養患者17名(男性11名女性6名, 初診時年齢14~93歳, 平均年齢69.1歳)である. 事前に問診票にて概略を確認した上で, 必要な診療器具を持参し, 往診を行った. また, 病状に応じて言語聴覚士もしくは看護師が同行した. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.124.916 |