塩酸メトホルミンが著効した黒色表皮腫の1例

25歳, 女性. 18歳頃より体重増加, 肥満精査治療目的に入院. 頸部と両腋窩部に黒色色素沈着を認め, 皮膚生検にて黒色表皮腫と診断された. HOMA-R指数14.3, グルコースクランプ法にてもM値1.74mg/kg/minと高度のインスリン抵抗性が示唆された. 食事療法及び塩酸メトホルミン750mg/日の投与により, 体重, 空腹時血清インスリン濃度が低下, 黒色表皮腫も消退した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 95; no. 12; pp. 2550 - 2552
Main Authors 稲垣, 一道, 鈴木, 敦詞, 永田, 睦子, 関口, 佐保子, 糸井, 智子, 浅野, 昇悟, 柿澤, 弘章, 早川, 伸樹, 織田, 直久, 伊藤, 光泰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2006
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Summary:25歳, 女性. 18歳頃より体重増加, 肥満精査治療目的に入院. 頸部と両腋窩部に黒色色素沈着を認め, 皮膚生検にて黒色表皮腫と診断された. HOMA-R指数14.3, グルコースクランプ法にてもM値1.74mg/kg/minと高度のインスリン抵抗性が示唆された. 食事療法及び塩酸メトホルミン750mg/日の投与により, 体重, 空腹時血清インスリン濃度が低下, 黒色表皮腫も消退した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.95.2550