モンゴル地方家庭の環境意識・ライフスタイルが消費量・廃棄物発生量に与える影響

モンゴル国の地方において,適切な廃棄物処理システムの構築と排出抑制を含めた総合的な3Rの対策が求められている。本研究では,モンゴル国北部のハトガル村を対象に,ライフスタイルおよび環境意識と家庭の消費量・廃棄物発生量の関係性を明らかにすることを目的とし,2007~2009年に調査を実施した。意識調査では,家庭において環境へ配慮した行動が積極的になされていないこと,環境への意識は高いが実際行動を実践している人は少ないことが明らかとなった。消費量・廃棄物発生量調査では,季節,世帯人数の違いによって,消費量・廃棄物発生量が異なることが明らかとなった。持続可能な廃棄物処理システムの構築には,環境管理能力...

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Published in廃棄物資源循環学会論文誌 Vol. 25; pp. 45 - 56
Main Authors 蒲原, 弘継, 藤平, 淳, 後藤, 尚弘, 藤江, 幸一, 橘, 隆一, 大藪, 千穂, 杉原, 利治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 2014
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Summary:モンゴル国の地方において,適切な廃棄物処理システムの構築と排出抑制を含めた総合的な3Rの対策が求められている。本研究では,モンゴル国北部のハトガル村を対象に,ライフスタイルおよび環境意識と家庭の消費量・廃棄物発生量の関係性を明らかにすることを目的とし,2007~2009年に調査を実施した。意識調査では,家庭において環境へ配慮した行動が積極的になされていないこと,環境への意識は高いが実際行動を実践している人は少ないことが明らかとなった。消費量・廃棄物発生量調査では,季節,世帯人数の違いによって,消費量・廃棄物発生量が異なることが明らかとなった。持続可能な廃棄物処理システムの構築には,環境管理能力を高めなければならず,具体的な環境行動,たとえば生ごみのリサイクル等を示す必要がある。知識の伝達も環境管理能力を高めるが,その対象も工夫が必要である。ハトガル村では年齢が若い世帯が多いので,彼らへの情報伝達が求められる。
ISSN:1883-5856
1883-5899
DOI:10.3985/jjsmcwm.25.45