家政学の領域で ICT を経常的に活用するための課題

家政系の授業におけるICT(Information and Communication Technology)活用の効果を3つの異なる形態の授業実践を通して検討した.対象科目は本学家政学部で開講されている(1)「家政学原論」,(2)「色彩学演習」,(3)「被服整理学実験」である.(1)では学生参加型授業の構築のための予習復習.(2)ではコンピュータのカラー表現機能を利用して各自が配色パターン(同系,類似,対照)を作成し,その結果を共有した意見交換.(3)では洗浄実験データ整理とその結果の共有による相互理解.これらの授業実践および検討の結果,「ただ講義を聞くだけなく,自分で実践的に取り組める」な...

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Published in日本家政学会誌 Vol. 58; no. 11; pp. 719 - 728
Main Authors 山口, 厚子, 石原, 久代, 白井, 靖敏, 小町谷, 寿子, 間瀬, 清美, 加藤, 千穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本家政学会 2007
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ISSN0913-5227
1882-0352
DOI10.11428/jhej.58.719

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Summary:家政系の授業におけるICT(Information and Communication Technology)活用の効果を3つの異なる形態の授業実践を通して検討した.対象科目は本学家政学部で開講されている(1)「家政学原論」,(2)「色彩学演習」,(3)「被服整理学実験」である.(1)では学生参加型授業の構築のための予習復習.(2)ではコンピュータのカラー表現機能を利用して各自が配色パターン(同系,類似,対照)を作成し,その結果を共有した意見交換.(3)では洗浄実験データ整理とその結果の共有による相互理解.これらの授業実践および検討の結果,「ただ講義を聞くだけなく,自分で実践的に取り組める」など,ICTを活用した授業は,(1)予習,講義,復習の流れが明確化できること,(2)データや意見の共有化が容易に図れること,(3)学生の自主的な学習態度や自分たちで考えて行動できるような準備につながるなど,多くの点で期待が持てることを示した.
ISSN:0913-5227
1882-0352
DOI:10.11428/jhej.58.719