介護施設における口腔ケアプログラムの実施とその評価 第一報 : 口腔ケアプログラム実施前の介護施設職員の状況について

口腔ケアプログラムを実施する前の静岡県内の某介護施設職員45名に対し,質問紙調査を実施した.その結果,歯垢除去ならびに口腔ケアの重要性についておおむね理解をしていた.正しい口腔ケアを知り,改善したいという要望は91%と高く,歯科医師・歯科衛生士といった専門職の介入を期待する割合も80%と高く,実際的な口腔ケアプログラムが求められていた.また,入居者への口腔ケア行動の一部と介護者自身の歯みがき行動との間に関連性がみられた.  毎日の生活の支援という点で,介護施設職員による適正な口腔ケアが専門職の介入に先んじて必要であり,高齢者の生活の質の向上のために,口腔機能向上のための教育プログラムが必要であ...

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Published in口腔衛生学会雑誌 Vol. 64; no. 1; pp. 20 - 26
Main Authors 大橋, 稲子, 渡邉, 正樹, 田代, 悦章, 小宮山, ひろみ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 口腔衛生学会 30.01.2014
日本口腔衛生学会
Subjects
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ISSN0023-2831
2189-7379
DOI10.5834/jdh.64.1_20

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Summary:口腔ケアプログラムを実施する前の静岡県内の某介護施設職員45名に対し,質問紙調査を実施した.その結果,歯垢除去ならびに口腔ケアの重要性についておおむね理解をしていた.正しい口腔ケアを知り,改善したいという要望は91%と高く,歯科医師・歯科衛生士といった専門職の介入を期待する割合も80%と高く,実際的な口腔ケアプログラムが求められていた.また,入居者への口腔ケア行動の一部と介護者自身の歯みがき行動との間に関連性がみられた.  毎日の生活の支援という点で,介護施設職員による適正な口腔ケアが専門職の介入に先んじて必要であり,高齢者の生活の質の向上のために,口腔機能向上のための教育プログラムが必要であることが示唆された.
ISSN:0023-2831
2189-7379
DOI:10.5834/jdh.64.1_20