横隔膜脂肪腫の1例

横隔膜原発の脂肪腫はきわめて稀である.今回われわれは,検診にて指摘され,画像上診断が困難であり,手術にて横隔膜原発の脂肪腫と診断された1例を経験した.症例は43歳女性.胸部CTでは,左横隔膜上に約3cm大の境界明瞭なsolidな腫瘤が見られ,脂肪組織よりも高いCT値を示し,MRIではT1強調像でlow,T2強調像でlow~highの混在する腫瘤であり,典型的な脂肪腫とは異なる画像を示していた.横隔膜由来のsolidな腫瘍と診断し腫瘍摘出術を行った.病理診断はspindle cell lipomaであった....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 22; no. 2; pp. 151 - 154
Main Authors 村上, 眞也, 清水, 淳三, 荒能, 義彦, 村田, 智美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 2008
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ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.22.151

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Summary:横隔膜原発の脂肪腫はきわめて稀である.今回われわれは,検診にて指摘され,画像上診断が困難であり,手術にて横隔膜原発の脂肪腫と診断された1例を経験した.症例は43歳女性.胸部CTでは,左横隔膜上に約3cm大の境界明瞭なsolidな腫瘤が見られ,脂肪組織よりも高いCT値を示し,MRIではT1強調像でlow,T2強調像でlow~highの混在する腫瘤であり,典型的な脂肪腫とは異なる画像を示していた.横隔膜由来のsolidな腫瘍と診断し腫瘍摘出術を行った.病理診断はspindle cell lipomaであった.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.22.151