急性腎障害により意識障害を呈する高マグネシウム血症を発症した1例

症例は75歳,女性.Parkinson症候群による排便障害のため酸化マグネシウム(Mg)を内服し,腰痛のため非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服を行っていた.軽度の腎機能障害があり経過観察されていたが,意識障害のため来院した.呼吸性アシドーシス,血圧低下,房室ブロックを認め,NSAIDsによる薬剤性急性腎障害を背景に酸化Mgによる高Mg血症の副作用が出現した症例と考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 101; no. 12; pp. 3513 - 3515
Main Authors 久田, 温子, 鈴木, 仁, 村越, 真紀, 波多野, 琢, 大澤, 勲, 堀越, 哲, 富野, 康日己
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2012
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Summary:症例は75歳,女性.Parkinson症候群による排便障害のため酸化マグネシウム(Mg)を内服し,腰痛のため非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服を行っていた.軽度の腎機能障害があり経過観察されていたが,意識障害のため来院した.呼吸性アシドーシス,血圧低下,房室ブロックを認め,NSAIDsによる薬剤性急性腎障害を背景に酸化Mgによる高Mg血症の副作用が出現した症例と考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.101.3513