核医学検査にて悪性が疑われた硬化性血管腫の一例

核医学検査にて悪性が疑われた肺硬化性血管腫を経験した.60歳女性で,主訴は胸部異常陰影である.脳梗塞でフォロー中であったが,胸部異常陰影を認めたために,当科を紹介となった.胸部CTで右中葉に2.8×1.8cm大の腫瘤を認め,FDG-PETで弱陽性で,201Tl SPECTで陽性であった.また,半年前の胸部CTより3.0×3.0mm大きくなっていた.気管支鏡検査を施行したところ確定診断に至らず,悪性腫瘍の可能性を否定できなかったため,診断治療目的で手術となった.術中迅速診で,硬化性血管腫と診断した.硬化性血管腫に対するRI画像の報告例は少ないため,診断に難渋した....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 22; no. 6; pp. 925 - 928
Main Authors 町田, 雄一郎, 田中, 良, 相川, 広一, 薄田, 勝男, 佐川, 元保, 佐久間, 勉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 2008
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Summary:核医学検査にて悪性が疑われた肺硬化性血管腫を経験した.60歳女性で,主訴は胸部異常陰影である.脳梗塞でフォロー中であったが,胸部異常陰影を認めたために,当科を紹介となった.胸部CTで右中葉に2.8×1.8cm大の腫瘤を認め,FDG-PETで弱陽性で,201Tl SPECTで陽性であった.また,半年前の胸部CTより3.0×3.0mm大きくなっていた.気管支鏡検査を施行したところ確定診断に至らず,悪性腫瘍の可能性を否定できなかったため,診断治療目的で手術となった.術中迅速診で,硬化性血管腫と診断した.硬化性血管腫に対するRI画像の報告例は少ないため,診断に難渋した.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.22.925