腹膜透析中の横隔膜交通症に対し胸腔鏡下横隔膜縫縮術を施行した2例
症例1は60歳代女性.持続腹膜透析を開始後6ヵ月で右胸水が出現し横隔膜交通症と診断された.症例2は60歳代男性.持続腹膜透析を開始後5ヵ月で透析中の呼吸困難が出現し横隔膜交通症が疑われた.両症例に対して胸腔鏡下横隔膜縫縮術を施行し,持続腹膜透析を継続することが可能となった.本術式は比較的低侵襲な手術であり,持続腹膜透析維持を可能にする有効な治療法の一つであると考えられた....
Saved in:
Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 25; no. 7; pp. 794 - 799 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
2011
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.25.794 |
Cover
Summary: | 症例1は60歳代女性.持続腹膜透析を開始後6ヵ月で右胸水が出現し横隔膜交通症と診断された.症例2は60歳代男性.持続腹膜透析を開始後5ヵ月で透析中の呼吸困難が出現し横隔膜交通症が疑われた.両症例に対して胸腔鏡下横隔膜縫縮術を施行し,持続腹膜透析を継続することが可能となった.本術式は比較的低侵襲な手術であり,持続腹膜透析維持を可能にする有効な治療法の一つであると考えられた. |
---|---|
ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.25.794 |