初回手術後30年経ってリンパ節再発した定型カルチノイド腫瘍の1例
38歳女性.8歳の時,中間気管支幹内の定型カルチノイドで右中下葉切除術を受けた.30年経って血痰が生じ,中間幹断端近傍に径40mmの腫瘤と気管分岐部リンパ節腫脹をみとめ,残存肺全摘(残存右上葉切除)とリンパ節郭清を施行した.術後病理診断は定型カルチノイドのリンパ節再発と転移であった.本症例は,定型カルチノイドでも手術時のリンパ節郭清と長期の経過観察が必要なことを示唆している....
Saved in:
Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 21; no. 2; pp. 183 - 187 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
2007
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.21.183 |
Cover
Summary: | 38歳女性.8歳の時,中間気管支幹内の定型カルチノイドで右中下葉切除術を受けた.30年経って血痰が生じ,中間幹断端近傍に径40mmの腫瘤と気管分岐部リンパ節腫脹をみとめ,残存肺全摘(残存右上葉切除)とリンパ節郭清を施行した.術後病理診断は定型カルチノイドのリンパ節再発と転移であった.本症例は,定型カルチノイドでも手術時のリンパ節郭清と長期の経過観察が必要なことを示唆している. |
---|---|
ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.21.183 |