身体地図情報システム

本論文では人間の身体に関係する多様な情報を統合的に管理する身体地図情報システムを提案する.身体地図情報システムは,地理情報システム(GIS)の考え方を応用し,身体座標系と関連づけて,身体に関係する情報を正規化・構造化して記述することで,異分野での情報共有を支援するシステムである.本論文では身体地図情報システムの応用の一つとして,人間の傷害情報を入力・保存・検索・可視化するソフトウェアを実装し,病院で収集した 1,628事例の傷害情報を用いた検証結果を報告する.また,身体地図情報システムによって始めて可能となる傷害情報の統計解析の例として,傷害頻度の可視化や,左右差の統計的検定を行った結果を報告...

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Published in知能と情報 Vol. 20; no. 2; pp. 155 - 163
Main Authors 溝口, 博, 西田, 佳史, 坪井, 利樹, 河内, まき子, 持丸, 正明, 山中, 龍宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本知能情報ファジィ学会 2008
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ISSN1347-7986
1881-7203
DOI10.3156/jsoft.20.155

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Summary:本論文では人間の身体に関係する多様な情報を統合的に管理する身体地図情報システムを提案する.身体地図情報システムは,地理情報システム(GIS)の考え方を応用し,身体座標系と関連づけて,身体に関係する情報を正規化・構造化して記述することで,異分野での情報共有を支援するシステムである.本論文では身体地図情報システムの応用の一つとして,人間の傷害情報を入力・保存・検索・可視化するソフトウェアを実装し,病院で収集した 1,628事例の傷害情報を用いた検証結果を報告する.また,身体地図情報システムによって始めて可能となる傷害情報の統計解析の例として,傷害頻度の可視化や,左右差の統計的検定を行った結果を報告する.
ISSN:1347-7986
1881-7203
DOI:10.3156/jsoft.20.155