糖質コルチコイドとシクロホスファミドによる寛解導入治療によって完全房室ブロックが改善した顕微鏡的多発血管炎の1例
80歳,男性.発熱を主訴に精査入院となり,血液検査,腎生検の結果から,顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA)の診断に至った.入院時から,心電図で完全房室ブロックがあり,ペースメーカー留置を検討していた.しかし,MPAに対する寛解導入治療によって,完全房室ブロックは1度房室ブロックに改善した.小型血管炎ではそれに伴う心筋虚血によって完全房室ブロックが引き起こされ,治療によって改善する可能性を念頭に置く必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 111; no. 5; pp. 999 - 1006 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.05.2022
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.111.999 |
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Summary: | 80歳,男性.発熱を主訴に精査入院となり,血液検査,腎生検の結果から,顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA)の診断に至った.入院時から,心電図で完全房室ブロックがあり,ペースメーカー留置を検討していた.しかし,MPAに対する寛解導入治療によって,完全房室ブロックは1度房室ブロックに改善した.小型血管炎ではそれに伴う心筋虚血によって完全房室ブロックが引き起こされ,治療によって改善する可能性を念頭に置く必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.111.999 |