しゃがみ込み動作に必要な足関節背屈角度

本研究では,しゃがみ込み動作に必要な足関節背屈角度について検討した.対象は,健常者80名(男性43名,女性37名)である.足関節自動背屈角度と他動背屈角度を測定し,背屈角度としゃがみ込み動作の可否について検討した.しゃがみ込み動作可能群は50名,不可能群は30名であった.自動背屈角度,他動背屈角度は,可能群/不可能群の順に,18.3±4.1度/10.6±4.1度,44.2±6.7度/30.9±6.9度であり,有意差を認めた(p<0.01).自動,他動背屈角度におけるROC曲線下面積は0.907,0.908であり,しゃがみ込み動作の可否を判別することが可能な指標であった.感度と特異度の和が最も高...

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Published in高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 19; no. 1; pp. 15 - 18
Main Authors 山﨑, 裕司, 西村, 裕子, 栗山, 裕司, 稲岡, 忠勝, 平賀, 康嗣, 宮崎, 登美子, 柏, 智之, 片山, 訓博, 重島, 晃史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院 30.09.2017
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Summary:本研究では,しゃがみ込み動作に必要な足関節背屈角度について検討した.対象は,健常者80名(男性43名,女性37名)である.足関節自動背屈角度と他動背屈角度を測定し,背屈角度としゃがみ込み動作の可否について検討した.しゃがみ込み動作可能群は50名,不可能群は30名であった.自動背屈角度,他動背屈角度は,可能群/不可能群の順に,18.3±4.1度/10.6±4.1度,44.2±6.7度/30.9±6.9度であり,有意差を認めた(p<0.01).自動,他動背屈角度におけるROC曲線下面積は0.907,0.908であり,しゃがみ込み動作の可否を判別することが可能な指標であった.感度と特異度の和が最も高くなる自動,他動背屈角度は14.3度,36.5度であった.しゃがみ込み動作の自立のためには,この程度の背屈角度が必要なものと考えられた.
ISSN:1345-5648
2433-4553
DOI:10.15028/00000272