14 Aedes albopictusの中腸トランスクリプトームの解析(一般講演,第55回日本衛生動物学会南日本支部大会講演要旨)

Aedes albopictusは, 沖縄県から東北地方まで広く分布し, 屋内侵入性などの生態学的特徴と病原性ウイルスを広く媒介するなどの生理学的特徴を併せ持つ, これらの特徴は, 蚊媒介性の病原性ウイルスが我が国へ侵入する際, その媒介の中心を担う可能1生が高いことを示している. Ae. albopictusが宿主へ吸血し, 宿主由来の病原性ウイルスを含む血液が中腸内へ流入し, 蚊ヘウイルスの感染が成立する. そこでは, 中腸における病原性ウイルスの感染には, 中腸内で発現している様々なタンパク質が直接, もしくは間接的に関与している. したがって, 中腸内で発現し. ているタンパク質を網羅...

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Published inMedical Entomology and Zoology Vol. 57; no. 2; p. 175
Main Authors 久富, 祐人, 佐藤, 朝光, 岩永, 史朗, 伊澤, 晴彦, 宮田, 健, 鹿志毛, 信広, 見明, 史雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本衛生動物学会 2006
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Summary:Aedes albopictusは, 沖縄県から東北地方まで広く分布し, 屋内侵入性などの生態学的特徴と病原性ウイルスを広く媒介するなどの生理学的特徴を併せ持つ, これらの特徴は, 蚊媒介性の病原性ウイルスが我が国へ侵入する際, その媒介の中心を担う可能1生が高いことを示している. Ae. albopictusが宿主へ吸血し, 宿主由来の病原性ウイルスを含む血液が中腸内へ流入し, 蚊ヘウイルスの感染が成立する. そこでは, 中腸における病原性ウイルスの感染には, 中腸内で発現している様々なタンパク質が直接, もしくは間接的に関与している. したがって, 中腸内で発現し. ているタンパク質を網羅的に解析することは, 病原性ウイルスの媒介メカニズムを解明するための重要な手がかりとなる, 今回我々は, Ae. albopictusの中腸トランスクリプトームを解析するため, 屋外で採取しAe. albopictusの中腸を用いて, 完全長cDNAライブラリーを構築した. 次に, 約500サンプルをランダムに選択し, その遺伝子配列を解析した, 決定された遺伝子配列は, BLAST検索により, 既知のタンパク質と高い相同性を持つ遺伝子が複数個存在するタンパク質をコードすることが分かったので報告する,
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.57.175_2