超音波援用研削加工による金型の鏡面仕上げ技術の開発

超音波援用加工技術は,各種難削硬脆材の精密加工や金型の深彫りや微細加工に広く利用されている.本論文では,小径のダイヤモンド電着軸付き砥石を,軸まわりの回転運動と同時に,軸方向に超音波振動させることで,携帯電話のキーシートを模した射出成型用金型の鏡面仕上げ加工を行った.トランケーションを施した先端平型の砥石を用いて平面上型を加工した結果,表面粗さ0.13μmRzの鏡面に仕上げることができた.さらに,加工パラメータとして,工具回転速度,送り速度,砥粒位置,超音波周波数や振幅が,被加工面の表面粗さに与える影響を定量的に検討した.さらに先端を球状にトランケーションした工具を用いて,傾斜平面および自由曲...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 54; no. 5; pp. 288 - 292
Main Authors 磯部, 浩已, 原, 圭祐, 岳, 義弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2010
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Summary:超音波援用加工技術は,各種難削硬脆材の精密加工や金型の深彫りや微細加工に広く利用されている.本論文では,小径のダイヤモンド電着軸付き砥石を,軸まわりの回転運動と同時に,軸方向に超音波振動させることで,携帯電話のキーシートを模した射出成型用金型の鏡面仕上げ加工を行った.トランケーションを施した先端平型の砥石を用いて平面上型を加工した結果,表面粗さ0.13μmRzの鏡面に仕上げることができた.さらに,加工パラメータとして,工具回転速度,送り速度,砥粒位置,超音波周波数や振幅が,被加工面の表面粗さに与える影響を定量的に検討した.さらに先端を球状にトランケーションした工具を用いて,傾斜平面および自由曲面を有するキャビ型の加工を行った.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.54.288