10 ナミニクバエの休眠誘導日長と低温耐性からセンチニクバエとの分布域の比較(第59回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
日本の代表的な夏季に世代交代をするニクバエ, 2種ナミニクバエとセンチニクバエを使用し休眠誘導の日長と休眠蛹の覚醒に要する低温期間について比較した. ナミニクバエは札幌, 東京, 長崎で採集されたコロニーを, センチニクバエは, 東京, 長崎のコロニーを使用した. センチニクバエの札幌コロニーを採集する事を数回試みたが得られなかった. ナミニクバエの50%休眠誘導日長は, 札幌, 東京, 長崎でそれぞれ1時間ほどの違いが認められた. しかしセンチニクバエでは, 20分ほどの差であった. また低温耐性をナミニクバエの札幌コロニーで検討したところ23週のような長い期間が羽化効率を高め, また羽化時...
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Published in | Medical Entomology and Zoology Vol. 59; no. 2; p. 105 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本衛生動物学会
2008
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Summary: | 日本の代表的な夏季に世代交代をするニクバエ, 2種ナミニクバエとセンチニクバエを使用し休眠誘導の日長と休眠蛹の覚醒に要する低温期間について比較した. ナミニクバエは札幌, 東京, 長崎で採集されたコロニーを, センチニクバエは, 東京, 長崎のコロニーを使用した. センチニクバエの札幌コロニーを採集する事を数回試みたが得られなかった. ナミニクバエの50%休眠誘導日長は, 札幌, 東京, 長崎でそれぞれ1時間ほどの違いが認められた. しかしセンチニクバエでは, 20分ほどの差であった. また低温耐性をナミニクバエの札幌コロニーで検討したところ23週のような長い期間が羽化効率を高め, また羽化時の温度は27℃より20℃の方が同様に高めた. 一方センチニクバエでは, 12週が最適であり, 27℃が適していた. これらの結果から両種の分布域の違いを考察する. |
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ISSN: | 0424-7086 2185-5609 |
DOI: | 10.7601/mez.59.105_4 |