運動および電気刺激による認知症予防の可能性

身体活動の低下は認知症発症に対する人口寄与リスクが高く,認知症予防の中核的な介入手段として運動があげられる。運動習慣の獲得によって高齢者の認知機能の向上が期待できるが,そのためには適切な運動処方と長期的に運動を継続するためのモチベーションを保持する必要があり,行動変容を効果的に生じさせるための研究が必要とされている。また,行動変容が期待できない対象者には受動的に実施可能な電気刺激による脳機能保持の可能性が示唆されている。日本老年療法学会の会員を中心として,これらの研究推進が期待される。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本老年療法学会誌 Vol. 3; pp. 1 - 4
Main Author 島田, 裕之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年療法学会 20.05.2024
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:身体活動の低下は認知症発症に対する人口寄与リスクが高く,認知症予防の中核的な介入手段として運動があげられる。運動習慣の獲得によって高齢者の認知機能の向上が期待できるが,そのためには適切な運動処方と長期的に運動を継続するためのモチベーションを保持する必要があり,行動変容を効果的に生じさせるための研究が必要とされている。また,行動変容が期待できない対象者には受動的に実施可能な電気刺激による脳機能保持の可能性が示唆されている。日本老年療法学会の会員を中心として,これらの研究推進が期待される。
ISSN:2436-908X
DOI:10.57270/jgts.2024_001_RA