エージェントモデルを用いた地方都市における環境未来都市の形成過程に関する考察

自動車交通が中心である地方都市では,二酸化炭素排出量が相対的に多く,そのために対策が必要である.本研究では地球環境問題に対応する環境未来都市の形成のため,地方の都市交通における低炭素化を検討する.はじめに個別交通行動者の交通機関選択および車両購入時の車種選択に関する意思決定過程を記述したマルチエージェントシステムを構築する.本提案システムを地方都市に適用し,ARTおよびトランジットセンター整備による公共交通利便性向上政策および中心市街地を発着する環境負荷量の多い車両に対する環境課金政策の導入を提案することで,政策の場合と比較して都市交通の低炭素化に一定の効果があることを示す....

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Published in知能と情報 Vol. 31; no. 6; pp. 896 - 907
Main Authors 井ノ口, 弘昭, 秋山, 孝正, 尹, 禮分
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本知能情報ファジィ学会 15.12.2019
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Summary:自動車交通が中心である地方都市では,二酸化炭素排出量が相対的に多く,そのために対策が必要である.本研究では地球環境問題に対応する環境未来都市の形成のため,地方の都市交通における低炭素化を検討する.はじめに個別交通行動者の交通機関選択および車両購入時の車種選択に関する意思決定過程を記述したマルチエージェントシステムを構築する.本提案システムを地方都市に適用し,ARTおよびトランジットセンター整備による公共交通利便性向上政策および中心市街地を発着する環境負荷量の多い車両に対する環境課金政策の導入を提案することで,政策の場合と比較して都市交通の低炭素化に一定の効果があることを示す.
ISSN:1347-7986
1881-7203
DOI:10.3156/jsoft.31.6_896