17 横浜市内で採集されたタカラダニ Sp. に対する数種薬剤の効力
5から6月にかけて人家周辺で多発する赤いダニは, その色などから不快感をもたらすものとして相談件数が増えているが, このダニの薬剤に対する効力はほとんど知られていない. そこで演者らは, 横浜市内で多量に採集したタカラダニSp. を用いて残渣接触法(クリップ法)によってその効力を検討した. その結果, このダニはIBTAに対して0.1g/m2の薬量で100%, プロポクスル, フェニトロチオンには90%以上の高い致死効力を示し, その効力はプロポクスルの方が高かった. しかし, ペルメトリンに対しては1g/m2の薬量でも38.4%の致死率にとどまり, 標準薬量による接触致死効力は期待できなかっ...
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Published in | Medical Entomology and Zoology Vol. 48; no. 2; p. 163 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本衛生動物学会
1997
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Summary: | 5から6月にかけて人家周辺で多発する赤いダニは, その色などから不快感をもたらすものとして相談件数が増えているが, このダニの薬剤に対する効力はほとんど知られていない. そこで演者らは, 横浜市内で多量に採集したタカラダニSp. を用いて残渣接触法(クリップ法)によってその効力を検討した. その結果, このダニはIBTAに対して0.1g/m2の薬量で100%, プロポクスル, フェニトロチオンには90%以上の高い致死効力を示し, その効力はプロポクスルの方が高かった. しかし, ペルメトリンに対しては1g/m2の薬量でも38.4%の致死率にとどまり, 標準薬量による接触致死効力は期待できなかった. |
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ISSN: | 0424-7086 2185-5609 |
DOI: | 10.7601/mez.48.163_3 |