B型インフルエンザとマイコプラズマの混合感染で発症した抗ガラクトセレブロシド抗体陽性Guillain-Barré症候群の1例

症例は62歳の男性.持続する咳嗽後に四肢の感覚障害と運動障害が生じ,脱髄性Guillain-Barré症候群と診断した.人工呼吸器管理を要し,自律神経障害を伴う重症例で,単純血漿交換法が著効した.病原体として,マイコプラズマとB型インフルエンザの混合感染が疑われ,糖脂質抗原ガラクトセレブロシドに対するIgG抗体が発症に関与したと考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 5; pp. 1223 - 1225
Main Authors 西口, 翔, 稲田, 悠, 角谷, 拓哉, 菅波, 由有, 北川, 泉, 川田, 純也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2013
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Summary:症例は62歳の男性.持続する咳嗽後に四肢の感覚障害と運動障害が生じ,脱髄性Guillain-Barré症候群と診断した.人工呼吸器管理を要し,自律神経障害を伴う重症例で,単純血漿交換法が著効した.病原体として,マイコプラズマとB型インフルエンザの混合感染が疑われ,糖脂質抗原ガラクトセレブロシドに対するIgG抗体が発症に関与したと考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.102.1223